2011年12月26日月曜日

いつかどこかで ~祈り~

むせかえる草に、雨に濡れたアスファルトの匂い。そして・・・印象的なシトラス

の香り。

遥かに昔の想い出が、懐かしい匂いや香りによって、一瞬の隙をつかれては、

フラッシュバックされていく。


それは苦しくて、切なくて。心のずっとずっと奥底に、鍵をかけて閉じ込めていた

感情。

言葉にしてはいけない言葉。

大人になるという事は、つまりはそういう事なのかもしれない。


この世に偶然なんてものはなくて、全ては必然として起こるもの。

出会えた事は、奇跡なんかではなくて。

共に過ごした時間は、悪戯でもなくて。

そして今、こうして異なるベクトルを歩いている、という事が私にとっての確かな

真実。


哀しい記憶も感情も、無理に手放そうとは思わない。全てをただ、あるがままに

受け入れていく。

今の私をつくってくれた、大切な想い出たち。どんなに胸が痛んでも、それは私

に必要な糧となっていくものなのだから。


それでも、時には想いに囚われて、身動きできなくなる事もある。

そんな日は、そっと目を閉じて、ただ深呼吸を繰り返す。

胸いっぱいに広がった感情を大気へと解き放つように。

ゆっくりと、ゆっくりと。


一期一会の世界。もう、逢える事はないのかもしれない。

だからこそ、心の奥底で祈る。


あなたがいつも、幸せでありますように。

たくさんの光が、あなたに降注ぎますように。


どうか、届きますように。

どうか、どうか・・・

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