手の平の上に、そっと舞い降りてくる 柔らかな雪のかけらたち
時間が止まったかのような静寂の中で、空にいるであろう君を想う
想いの熱に、雪はやがて溶けていく
それでもなお 降りしきる雪は
私にとって 君からの、声なき優しい贈り物 なのだ
優 の あしあと
優 の作品を少しずつUPしています。
2013年1月23日水曜日
2012年12月29日土曜日
いつか見た夢 ~星降る夜に~
ヘールホップ彗星を見たような気がした。
もう、十数年も昔の話だ。窓辺にイスを置いて、ひとりガラス越しの空を眺めていた。
しばらく待って、その日はもう見られないかもとあきらめかけた頃、眩いばかりの光が、一瞬目の前を通り過ぎていった・・・ような気がした。
それはあまりにも衝撃的な光で、私は目の錯覚に違いないと思い込んだまま、ベットにもぐりこんだ。
私の知っている流れ星とは、あまりにもかけ離れていたのだ。
そして先日、ふたご座流星群が、やってきた。
明け方がピークと聞いていたので、朝の4時からベランダで、毛布に包まって空を眺めた。
ちょうど新月と重なり、満天の星空だった。
北斗七星を見たのはいつ以来だろう?オリオン座も。
少し離れた場所でひときわ輝いていたあの星は、何という名前の星だったか?
冬の星空はひときわ綺麗だというけれど、ここに、こんなにもの星達が輝いていたことを私は知らないでいた。
外灯ともる住宅街で、満天の星空など頭から期待していなかったのだ。
今まで、なんてもったいないことをしていたのだろう。
小さなきらめき達に、ひとしきり満足していた時、頭の上を一筋のひかりが流れた。
長い尾をひいて。
それは、私の知っている、流れ星だった。
それと同時に、かつて見たような気がしていた、あの眩いばかりのひかりは、本当にあった事なのだと、何故か思えた。
そこにあるのに気づかずにいたり、信じられないでいるものがたくさんある。
でも、大切なものはいつだって、本当は、そんなものなのかもしれない。
もう、十数年も昔の話だ。窓辺にイスを置いて、ひとりガラス越しの空を眺めていた。
しばらく待って、その日はもう見られないかもとあきらめかけた頃、眩いばかりの光が、一瞬目の前を通り過ぎていった・・・ような気がした。
それはあまりにも衝撃的な光で、私は目の錯覚に違いないと思い込んだまま、ベットにもぐりこんだ。
私の知っている流れ星とは、あまりにもかけ離れていたのだ。
そして先日、ふたご座流星群が、やってきた。
明け方がピークと聞いていたので、朝の4時からベランダで、毛布に包まって空を眺めた。
ちょうど新月と重なり、満天の星空だった。
北斗七星を見たのはいつ以来だろう?オリオン座も。
少し離れた場所でひときわ輝いていたあの星は、何という名前の星だったか?
冬の星空はひときわ綺麗だというけれど、ここに、こんなにもの星達が輝いていたことを私は知らないでいた。
外灯ともる住宅街で、満天の星空など頭から期待していなかったのだ。
今まで、なんてもったいないことをしていたのだろう。
小さなきらめき達に、ひとしきり満足していた時、頭の上を一筋のひかりが流れた。
長い尾をひいて。
それは、私の知っている、流れ星だった。
それと同時に、かつて見たような気がしていた、あの眩いばかりのひかりは、本当にあった事なのだと、何故か思えた。
そこにあるのに気づかずにいたり、信じられないでいるものがたくさんある。
でも、大切なものはいつだって、本当は、そんなものなのかもしれない。
2012年12月10日月曜日
ちいさなひかり
朝焼けの空に浮かぶ 細い三日月
少し距離をとって、愛しく月を見つめる 明けの明星
そばによりたいのに、手を伸ばせば、すぐそこにあるのに
触れてしまえば 壊れてしまいそうなのだろうか?
自分が? それとも?
太陽が昇るにつれて、ちいさなひかりは見えなくなる
かわらずそこにあるのに
目に見えないというだけのことで
ここにいるのに
ここにいるのに
2012年11月30日金曜日
パセリ
「ほら、約束のパセリ」
そう言いながら、俺は、ひざを抱えたいずみに、パセリの大束を手渡した。
待ってましたとばかりに、いずみは俺からパセリの大束を受け取ると、それを半分にして、また俺に差し出した。
「シュウも、食べなよ」って。
「だいたいさぁ、何で再会のシチュエーションでパセリなわけ?しかも、こんな野っぱらで?」
半分あきらめ気味に聞いた俺に、いずみは何の躊躇もなく答える。
「美味しいじゃん。身体にもいいし。大体、花もらったって、食べられないっしょ?」
そんなものなのか?女心は分からない。
お前はヤギか?といいたいところを俺はぐっと堪える。だいたい、ヤギがパセリを好むのかどうかすら、分からないんだし。
「久しぶりだね。あっという間な気もするけど」
パセリを口に運びながら、いずみが言った。
「背、伸びた?いいなー。私なんていつまでたっても、150の壁を越えられないのに」
少し恨めしそうに俺を眺める。いずみは変わらない。いつだって、いろんな意味で。
俺は、右にならえで、パセリを半分やけになって口の中に押し込めた。
「おお、食べられるようになったんだ?偉いじゃん。人間、進歩はするもんだねぇ」
皮肉なのか、心底関心しているのか分からないような口ぶりに、俺は思わず吹き出した。
「お前なあ・・・」
「何?」
「いや、なんでもない」
二人でこうして、たわいのない会話をくりかえす。いずみと過ごす時間は、いつもとてもゆっくりと過ぎていく。
「今度は、いつ帰ってくるの?」
「しばらくはいるよ。そのうち、また出かけるんだろうけど」
「ずっとこうしていられればいいのになぁ。神様も、意地悪だよね」
いずみの口から、神様なんて言葉が出てきたのにはビックりした。でも・・・・・・うん、嬉しくもある。
「私と会えない時にも、パセリを見たら嫌でも思い出してよね!」
愁傷なんだか、強引なんだか分からない台詞をはいて、ご丁寧に茎まで食べ尽くしたいずみは、ごろりと芝生の上に、大の字になって寝そべった。
まっすぐに前を向いたままの、いずみの表情の先には、雲がゆっくりと薄淡い夕刻の空を流れていく。
何気ない日常が、当たり前のものなんかじゃない事を俺達は充分知っている。
だからこそ、俺はどこにいても、いずみをそばに感じている。
例え次に、どこでどんな姿で生まれ変わったとしても、めぐり合う自信だけはある。そう、絶対に。
俺は隣に寝そべりながら、残りのパセリをいずみの髪にさしてやった。いずみが笑う。その笑顔だけで、俺には充分幸せだったりするのだ。
そう言いながら、俺は、ひざを抱えたいずみに、パセリの大束を手渡した。
待ってましたとばかりに、いずみは俺からパセリの大束を受け取ると、それを半分にして、また俺に差し出した。
「シュウも、食べなよ」って。
「だいたいさぁ、何で再会のシチュエーションでパセリなわけ?しかも、こんな野っぱらで?」
半分あきらめ気味に聞いた俺に、いずみは何の躊躇もなく答える。
「美味しいじゃん。身体にもいいし。大体、花もらったって、食べられないっしょ?」
そんなものなのか?女心は分からない。
お前はヤギか?といいたいところを俺はぐっと堪える。だいたい、ヤギがパセリを好むのかどうかすら、分からないんだし。
「久しぶりだね。あっという間な気もするけど」
パセリを口に運びながら、いずみが言った。
「背、伸びた?いいなー。私なんていつまでたっても、150の壁を越えられないのに」
少し恨めしそうに俺を眺める。いずみは変わらない。いつだって、いろんな意味で。
俺は、右にならえで、パセリを半分やけになって口の中に押し込めた。
「おお、食べられるようになったんだ?偉いじゃん。人間、進歩はするもんだねぇ」
皮肉なのか、心底関心しているのか分からないような口ぶりに、俺は思わず吹き出した。
「お前なあ・・・」
「何?」
「いや、なんでもない」
二人でこうして、たわいのない会話をくりかえす。いずみと過ごす時間は、いつもとてもゆっくりと過ぎていく。
「今度は、いつ帰ってくるの?」
「しばらくはいるよ。そのうち、また出かけるんだろうけど」
「ずっとこうしていられればいいのになぁ。神様も、意地悪だよね」
いずみの口から、神様なんて言葉が出てきたのにはビックりした。でも・・・・・・うん、嬉しくもある。
「私と会えない時にも、パセリを見たら嫌でも思い出してよね!」
愁傷なんだか、強引なんだか分からない台詞をはいて、ご丁寧に茎まで食べ尽くしたいずみは、ごろりと芝生の上に、大の字になって寝そべった。
まっすぐに前を向いたままの、いずみの表情の先には、雲がゆっくりと薄淡い夕刻の空を流れていく。
何気ない日常が、当たり前のものなんかじゃない事を俺達は充分知っている。
だからこそ、俺はどこにいても、いずみをそばに感じている。
例え次に、どこでどんな姿で生まれ変わったとしても、めぐり合う自信だけはある。そう、絶対に。
俺は隣に寝そべりながら、残りのパセリをいずみの髪にさしてやった。いずみが笑う。その笑顔だけで、俺には充分幸せだったりするのだ。
2012年11月1日木曜日
記憶の森
深い、深い森の中 ちいさな小屋がたっていて、そのすぐそばをちいさな小川が流れている。風景だけは、いつも鮮明に目の前に現れるのだけれども、人の姿をそこに見たことは未だない。多分、そこは 「記憶の森」。いつの記憶か、誰の記憶かさえもわからない。でも 何度も何度も 繰り返し現れるから、風のそよぎも 木々の匂いも みんなリアルに感じてしまう。
私にとってその森の風景は、懐かしい場所であり 還りたい場所ではあるけれども、決して立ち寄る事ができない場所 でもある。
そばによってみようか? という思いが、無いわけでもない。でも、踏みしめる落ち葉の音に、その世界が消えてしまうのでは と、不安になる。だから、私はいつも 足音を立てないようにして、ただ遠くからその風景を眺めている。
小屋の中ではきっと、住人が白い猫をひざに抱いて、ちいさな窓から外を眺めているのだろう。私は中に住むその人が、早くその扉を開けて、この緑豊かな森の庭に出てくればいいのにと、長年思っていた。
小川の水の 心地よい冷たさや、あたり一面に咲き誇る 色とりどりの花々、木々の隙間から降注ぐ きらきらとした陽のひかりたち。それらの中で、心から安心した その人の笑顔を見たいのだ。
森の奥のちいさな小屋の中で、その人は今、何を思って過ごしているのだろう?
それとも、本当はそこに住む人などは居なくて、そこは、これから私が行くべき場所なのだろうか?長い長い時間、その森はいつも変わらずに、ただ私を待っていてくれたのだとしたら?白い猫がひとりぼっちで、私の訪れをちいさく丸くなって、今でも待っているのだとしたら?
それならば私は、これまでのただの傍観者 という立場ではなく、実際にその森に足を踏み入れなくてはならない ということになる。
自分の足音に、その森が消えてしまうのではないか、という恐怖心に打ち勝って。その森は誰かの森などではなくて、この私の森なのだ、という自信を持って。
ゆっくりと、ゆっくりと歩いて行って、閉ざされた小屋の扉を開けてみようか。
そして、今までとは逆向きの視点で、この森の風景を眺めてみるのだ。
果たせるだろうか?今の私に。
この記憶の森の住人となる、その愛しい夢を。
私にとってその森の風景は、懐かしい場所であり 還りたい場所ではあるけれども、決して立ち寄る事ができない場所 でもある。
そばによってみようか? という思いが、無いわけでもない。でも、踏みしめる落ち葉の音に、その世界が消えてしまうのでは と、不安になる。だから、私はいつも 足音を立てないようにして、ただ遠くからその風景を眺めている。
小屋の中ではきっと、住人が白い猫をひざに抱いて、ちいさな窓から外を眺めているのだろう。私は中に住むその人が、早くその扉を開けて、この緑豊かな森の庭に出てくればいいのにと、長年思っていた。
小川の水の 心地よい冷たさや、あたり一面に咲き誇る 色とりどりの花々、木々の隙間から降注ぐ きらきらとした陽のひかりたち。それらの中で、心から安心した その人の笑顔を見たいのだ。
森の奥のちいさな小屋の中で、その人は今、何を思って過ごしているのだろう?
それとも、本当はそこに住む人などは居なくて、そこは、これから私が行くべき場所なのだろうか?長い長い時間、その森はいつも変わらずに、ただ私を待っていてくれたのだとしたら?白い猫がひとりぼっちで、私の訪れをちいさく丸くなって、今でも待っているのだとしたら?
それならば私は、これまでのただの傍観者 という立場ではなく、実際にその森に足を踏み入れなくてはならない ということになる。
自分の足音に、その森が消えてしまうのではないか、という恐怖心に打ち勝って。その森は誰かの森などではなくて、この私の森なのだ、という自信を持って。
ゆっくりと、ゆっくりと歩いて行って、閉ざされた小屋の扉を開けてみようか。
そして、今までとは逆向きの視点で、この森の風景を眺めてみるのだ。
果たせるだろうか?今の私に。
この記憶の森の住人となる、その愛しい夢を。
2012年10月8日月曜日
あさ
朝の ひかりに とかされて いく
いちにち いちにちが あたらしい 自分だ
さいぼうレベルで うまれかわる
本当は つねに あたらしく あり続けているのだよ
思考だけが かわりなく そのばに ふみとどまりやすい のかもだけど
こころほど うつろいやすいものも また なくて
かぜも なみも とどまることを しらない
うつろいでゆくことが たぶん しぜんの すがた
ゆらぎは ひつようだよ、きっと
凝り固まった あたまのなか ゆらして
ひかりと かぜを とりこもう
いちにち いちにちが あたらしい 自分だ
さいぼうレベルで うまれかわる
本当は つねに あたらしく あり続けているのだよ
思考だけが かわりなく そのばに ふみとどまりやすい のかもだけど
こころほど うつろいやすいものも また なくて
かぜも なみも とどまることを しらない
うつろいでゆくことが たぶん しぜんの すがた
ゆらぎは ひつようだよ、きっと
凝り固まった あたまのなか ゆらして
ひかりと かぜを とりこもう
2012年10月7日日曜日
樹木になりたい
振り回されているよなぁって 思うんだ
自分じゃない周りの人や、物事たちに
ただ、静かにしていたいだけなんだけど
私はどうしたい?
必要なのはそれだけなんだよ
ただ、雨がふっている
それだけの事に
いろんな意味づけをしている
願わくば、大きく構える樹木になりたい
雨のしずくを ただ受け止めて
緑香る 森の一部に
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